【古典フリーゲーム】今更おススメしたいNepheshelの奥深さ
おはようございます、寒くてPC前にいるのが辛い霧涼です。
今回はフリーゲームの古典、様々なゲームに影響を与えたとされる名作『Nepheshel』について記事を書かせていただきます。
正直な話をしてしまえば、今フリーゲームをやるとして、Nepheshel以上にシステムや作り込みが洗練されたゲームはあります。
では何故おススメするのか。
それはNepheshelが多くの人に影響を与えた奥深さを持っているからです。
比較的難易度は高く、クラシカルなグラフィックのゲームではありますが今やっても楽しさは変わりません。
もしこの記事を読んで興味を持たれた方は、是非ダウンロードしてみてください。
【古典フリーゲーム】Nepheshelの奥深さ
ネフェシエルとは?
2002年に公開された、RPGツクール2000製のフリーウェアです。
ダンジョンを探索して奥へと進み、ラスボスを倒すことが目的のRPGで、難易度は高めでやり込みや隠し要素も非常に多い内容となっています。
特徴としましては、敵との戦闘がシンボルエンカウントで、プレイヤーの動きによっては敵との戦闘を回避しながら探索を進められる点にあります。
※シンボルエンカウントは、所謂ポケモンやドラクエのようなフィールドを歩いていると確率で敵と遭遇する物ではなく、マップ上を動いている敵に触れてしまうと戦闘が始まる方式です。
↓の緑のヘンテコが動き回っていて、触ると戦闘に入ります。
作者は「そこに穴があればもぐってみたくなる好奇心旺盛な方にお勧め」と話しており、ハマル人はとことんやり込んでしまうゲームです。
あまり派手な印象を受けるようなゲームではないのですが、一つ一つが良く作られていているので、気づくと時間が経ってしまいます。
Nepheshelのココが凄い
シナリオ
舞台は外界と隔絶された『閉ざされた島』。
主人公は記憶を失った状態で目覚め、持っていた本に記されていた『漆黒の迷宮』を目指して冒険を始めます。
このゲームの主人公は自分から話を始める事はなく、たまにある選択肢を選ぶ以外は物語に流されていく形となります。
そして世界の核心に至る情報は詳しく説明されることが無く、ダンジョンに隠されている本や残された情報、人からの話で断片的に語られているだけです。
主人公の行動は特に阻害されることは無く、基本的に一本道のシナリオではありますが、その道中はプレイヤーの思うままに進めていく事になります。
誰かにここに行けとか、これが必要だと説明されず、ダンジョンに潜って必要な情報を得て真相へと辿り着くのです。
ゲーム的にはシナリオを理解せずとも進めることは可能となっています。
RPGに慣れている人ならばダンジョンに潜って必要な鍵などを探し、ラスボスを倒してエンドの流れを何となく理解して、その通り進められるでしょう。
ただ、その流れの中に付随する『断片的』な情報がとても気になる部分であり、集めた本の中にある歴史、ダンジョンに書かれた情報、それらを統合して『自分なりの答え』を見つけることも出来るのです。
ネットで検索してみれば分かりますが、多くの人がシナリオの考察をして、これが答えではないか? という情報が数多く残っています。
一応、数年前に作者が答え合わせを行っており、物語の真相に辿り着くのは今となっては容易です。
けれど、実際にプレイしてエンディングに到達し、自分で答えを探してみる楽しさがこのゲームにはあるのです。
戦闘
戦闘のシステムはRPGツクール2000の基本的な、コマンド選択式となっております。
よくある「戦う」→「攻撃」「魔法」「防御」を選択するタイプですね。
主人公は魔法を一切使えず、仲間となる『魔神』だけが技能を仕えます。
その魔神も初期状態では連れて歩けるのが一体だけで、どの魔神を仲間にしてダンジョンに挑むのが正しいかを悩むことになります。
それと、戦闘において重要なのが『属性』です。
よくある『火』『水』『土』『風』『闇』『光』は当然のこと、『打』『刺』『斬』という武器にも攻撃の属性があり、モンスターによってはあえて攻撃力は弱いけど弱点属性の武器で攻撃した方が良い場合もあります。
あとは防具に付いている『耐性』も重要ですね。
『斬』がメインのモンスターと戦う場合はそれ用の防具があると楽ですし、一番は状態異常を防ぐアクセサリーをどのように装備させるかで戦闘の難易度がガラッと変わります。
戦う前から戦いは始まっている、みたいな感じで、ダンジョンのモンスターに合わせた戦い方を選ぶことで難易度に変化が生まれるという面白さがあるのです。
探索のスリル
Nepheshelの面白さの柱になっている一つが、探索です。
前述の通りシンボルエンカウントで敵と遭遇するので、やろうと思えば戦わずにダンジョンに潜ることが可能です。
勿論通路を壁となって動かない敵もいますので、全て回避できる訳ではありません。
けれど、『今のレベル以上の場所に入って武器や防具を回収する』ことによって戦闘の難易度を大幅に下げることも可能なのです。
先ほど書いたとおり、戦闘は属性や耐性が重要になってきますし、より強力な装備があれば装備の力で勝つことも出来ます。
周りは自分を一撃で屠れる強さのモンスターばかりだけど、それを回避してお宝を求めてダンジョンの深くまで潜り続ける・・・・・・。というプレイが出来るのです。
まあ、回避すれば良いと言っていますが、そう簡単ではありません。
敵の強さは『緑<青<赤』 の順で強くなり、緑のモンスターが倒せたとしても青色のやつには歯が立たないなんて状況も良くあります。
その上、画像のモンスター達は動き回って、追いかけてきたり進路を妨害してきたりと一筋縄では回避しきれません。
着実に強くなって探索するのもいいですし、一か八かでスリルを求めて奥へと侵入して強力な装備を集めても良い。
色々なプレイスタイルを許容してくれる自由さも、このゲームの魅力ですね。
それとダンジョンには隠し部屋が数多く存在します。
良く見れば色の違う壁や床、RPGに慣れている人ならば「あれ?」となる妙な出っ張り、完全にノーヒントな場所、様々です。
そしてそんな場所にこそ強力な物が置いてありますので、探索するときにはエンカウントを回避するだけに注意してはダメなのです。
終わりに
ここで注意書きをしておきますが、RPGツクールにはちょっと凶悪なバグがあり、私も昔プレイしたときにはそれで心折れ、今回ついにクリアしました。
それはセーブデータ破壊。バグって消えます。というか今回も一度消えました。
対策としては、セーブするときに二つセーブしておけば、消えるのは片方だけですので心が折れる心配が減ります。
さて、今回はかなり古いゲームで、公開された当時に生まれた人はもう高校生ですよ・・・・・・。時間の流れは早いですね。
今公開されているゲームや、コンシューマーで発売されているゲームとは色々な意味で違うと思います。
難易度もそれなりに高いですし、キャラデザなど古い感じですしね。
でも、根本的な面白さや、奥深さは色褪せることないですので、もし興味を持った方は少しプレイしてみるのも良いと思います。
無料なので、合わなかったらゴミ箱にポイが出来ますからね。
↑からダウンロードできます。
それでは、お読み頂きありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
投稿:2019年11月17日
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