家に植えてはいけない植物って知ってる? 3パターンから解説します
毎日ギリギリおはようございます、霧涼アリカです。
今回の解説は、家に植えてはいけない植物。
園芸が趣味だと、色々と育ててみたくなりますよね。お店で買ったり、知人から譲って貰ったりと、入手手段も様々です。
しかし、植えてはいけない植物というのも存在します。
今回はそんな植物を大きく3つのパターンに分けて解説していきますので、宜しければ最後までお付き合いください。
家に植えてはいけない植物って知ってる?
植えてはイケナイ!スレ系
2ch発祥で、植えると大参事になってしまう為に栽培禁止となっている植物です。
『花ゲリラ』ってなんぞ? という人もいると思いますので軽く説明しますと、空地や道沿いなど土のあるところへゲリラ的に苗や種を植えて、花を勝手に咲かせよう! という行為の事です。
その他2ch園芸板『植えてはイケナイ!』スレというものがありますが、これらの掲示板で『植えると駆除困難or人に危害がある』ものが指定されています。
幾つか紹介させていただきますと、
ミント
分類:爆発物
フレッシュな香りで、増えても料理に使えるし……と思いますが、鉢植えならまだしも地面に直接は大変危険です。
なんと言っても、圧倒的繁殖力。
雑草レベルでガンガン増えていきます。
生命力も雑草レベルで、うっかり放置して大繁殖してしまった場合、他の植物の分の栄養を奪って増えていきますので庭がミントに占領されます。
駆除するのが非常に困難なので、地植えは止めた方がいいでしょう。
私の実家でもミントが爆発的に増えたことがありましたが、なんとミントは世代を重ねるにつれ香りが薄れていくんです。
最初は料理に使えるーと思っていましたが、数年後には何の匂いもしない雑草がうっそうとしているという状況が……。
サザンカ
分類:生物兵器
サザンカ自体に危険性がある訳ではなく、害虫を呼びやすい為に危険指定されています。
特にチャドクガの餌となるので、手入れを怠っていると繁殖し大量のチャドクガが……。
毒を持った毛に触れてしまうと皮膚炎が起き、痒くなって赤い発疹が出来てしまうので近寄りたくない害虫です。
ワルナスビ
分類:その他(爆殖+カメムシ召喚+棘+全体に有毒成分)
雑草なので育てようという人はいないと思いますが、花は普通のナスに似ているのでうっかり育ててしまう場合もあるかもしれません。
ワルナスビの何所が悪いかといったら、もはや全部です。
- 強力な繁殖力で他の植物を駆逐する。特にナス科の植物は連作障害を引き起こすので育てるのが難しくなってしまう。
- 臭いカメムシの温床となる。
- 引っこ抜くにも大きな棘があるので邪魔
- 毒を持ってるので実も危険
という、まさに『悪』ナスビ。
プランターでなら大丈夫という訳にもいかず、鳥によって実が運ばれた場合は近所にも生えてしまう可能性があります。
結果的に地域で増殖する原因になりますので、栽培禁止です。
3つ程紹介してみましたが、これらは規制されているわけではなく、あくまで『植えると危ない可能性が高い』という理由でリスト化されているだけです。
ただ周りに被害があるかもしれないので、育てる場合は確実に管理できるようにして楽しみたい植物たちですね。
法律で規制されている系
上ではマナー的な植えてはいけないでしたが、こちらは法律として定められたものです。
植物で法律と言いますと芥子や大麻が分かりやすい例かと思いますが、それ以外にも禁止されている植物があるので是非覚えておきたいところです。
『特定外来生物』という日本の生態系に悪影響を与える生物に植物も含まれており、16種が指定されています。
法律なので破った場合には罰則もあり、趣味でも許可なく栽培した場合には1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金。
野外に植えたり蒔いたりした場合には、3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金です。法人だった場合には1億円以下の罰金ですので、とても重い罪ですね。
どういう植物があるのか、ちょっと見てみましょう。
オオキンケイギク
綺麗な黄色い花で、元々は冬のグランドカバーとして利用したり、ポット苗としても流通していたりしました。
しかしあまりにも強靭すぎるため、在来種を駆逐する可能性があるとして、環境省が平成18年2月に『特定外来生物』に指定しています。
法律でダメなら抜かないと! と思った方、もし近所で見かけて抜いたとしてもそのまま運ぶと『生きたままの運搬』となって、法律で罰せられてしまうのでお気を付け下さい。
『抜いた場所』で袋に入れて枯らしておけば大丈夫なので、燃えるゴミとして出してOKです。
その他にも色々な種類の植物がありますが、大体のものが『生態系を脅かす恐れがある』という理由で指定されています。
- 強い生命力
- 旺盛な繁殖力
- 在来種の繁殖を妨害
といった理由が主で、悪用されるというよりは、環境を守る為に禁止されていますね。
在来種と似た種類で、交わって雑種を作りだすことで元々の種を減らしてしまう。
というような物もありますので、日本の生態系の為にも栽培は絶対禁止です。
言い伝え系
ここまでは物理的に危険だったり、法律で禁止されていたりな植物でしたが、最後は言い伝えとして『植えてはいけない』植物です。
面白い資料がありましたので、興味のある方PDFを読んでみてください。
昔の人が庭に植えると縁起が悪いと考え、言い伝えとして残っている植物ですね。
- 名称の語呂合わせ
- 植物の性質・形状
- 信仰
- 家相
等など……。
例えば、
『ボケの花を家へ持ってくると親が死ぬ』というのは花の名前と「ぼける」を掛けたものですし、カラタチは『カラ(空)』の字を嫌って禁忌とされています。
サカキは神の木、イチョウはお寺に植える木だから家に植えてはいけない、というように信仰として良しとされていない場合もあります。
↑の資料を読んで頂ければ分かりますが、地域によってもかなり違っているので一概には言えません。
場所や家が違えば言い伝えが変わっている事も多いので、より詳しく知りたい方は年長者の方に聞いてみるのが一番でしょう。
直接的に害のある植物ではありませんが、昔からの言い伝えとしてそう言われている場合もあるパターンでした。
それに長い歴史の中でそう言われていたということは、育てていて何か悪い事が起きて、それを忘れないように教訓として残っている場合もあったりするかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第、的なものですので、気にしない方は普通に育てて良いんじゃないかなと個人的には思います。
終わりに
今回は植えてはいけない植物について記事にしてみました。
周囲に迷惑をかけてしまうものや、規制されているもの、言い伝えがあるもの等、様々なタイプの『植えてはいけない』がありましたね。
法律以外は『あくまでそう言われている場合もある』という事ですので、栽培の如何に関しては個人の自由だと私は思ってます。
管理の出来る範疇で楽しむのが、人にも植物にも一番ですからね。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。
また次回も宜しくお願いします。
投稿:2019年12月4日
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