食虫植物でも虫はNG? 初心者から始めるハエトリソウ栽培
甘ったるいコーヒーが大好きです。おはようございます霧涼アリカです。
実は夏ごろにホームセンターへ行ったとき、ハエトリソウが値引きされて売っていたんです。お値段なんと108円。
これは買うしかねえ! と思って購入し、何となく調べて腰水で育てられると知ったので水を切らさず育てておりました。
が、今日見ると、なんか全体的にカサカサしてる!?
なんだこれと驚いてしまったので、今回はハエトリソウについてメモ書きついでに記事を書いていきます。
初心者から始めるハエトリソウ栽培
正式名はハエトリグサ(蠅捕草)、英語名は”Venus Flytrap”(女神の蠅捕り罠)なので、ちょっとおしゃれカッコいいですね。北アメリカ原産の食虫植物です。
葉っぱに止まった虫をパクリと閉じて捕食することで有名だと思います。
ちなみに花言葉は『嘘』『魔性の愛』
怖いような、愛らしいような感じですね。
二枚貝の様な葉っぱが特徴的で、まつ毛のようにトゲが生えています。さらに内側には感覚毛と呼ばれる毛が片側3本ずつ生えており、これに短時間で2回以上触れると0.5秒で閉じて捕獲します。
1回で閉じないのは、植物にとって動くのは成長と同じエネルギーを使うので、雨などでの誤作動を防ぐための適応だそうです。
かのダーウィンが『世界で最も不思議な植物』と言ったハエトリグサの仕組みは長い間謎でしたが、2010年にジャスモン酸グルコシドという物質が関与していると解明。
触れると物質が発生するのだけれど、1回ではその量が足りず、2回目で必要量に達して動くそうです。
回数を数えられる謎は、物質が20秒以上経過すると消えてしまうので、1回目と2回目の間隔が開いていると必要量に足りなくなるからです。
捕まえた後は葉っぱの内側で獲物を押し潰し、消化液を分泌してゆっくりと溶かして10日程で消化吸収します。
動物の胃袋に相当することを疑似的に葉っぱで行っているんですね。
ただ、この捕食はハエトリグサが生きる為に絶対必要な訳ではなく、あくまで肥料を獲得するのと同じことです。
無くても生き続けられますので、育てていてもわざわざ虫を用意する必要はありません。
それと動くのが面白いからと言って、矢鱈と触るのも厳禁です。前述の通り植物にとって動くことは非常にエネルギーを消耗しますので、無駄に動かせてしまうと葉っぱどころか株全体が枯れてしまいます。
概要を纏めてみましたが、物凄い特殊な植物ですね。
さてそんなハエトリソウ、実際育てるのは簡単なのか……?
ハエトリソウの育て方
まず大切な土や日当たりなど
肥料分の少なく、保水性の高い土や水苔で栽培します。
自生地は温帯なので、真夏以外は日当たり風通し共に良い場所に置き、真夏は午前だけ日に当てて午後は日陰に置くか、もしくは遮光するのが良いそうです。
耐寒性はそこそこあり、用土が多少凍る程度は大丈夫とのことですが庭植えには適さないので、鉢植えが一番ですね。
次も大切、水やりや肥料
湿地で育つので、常に用土が湿っていることが大切です。腰水と呼ばれる方法で、水受け皿に水を2センチほど張って吸わせることで湿り気をキープできます。
その他空気も好むようで、時々底から流れ出る程度上から水をかけると鉢の中の老廃物が流れ出て新鮮な空気が入ります。あまり葉っぱに水を掛けないよう気を付けながらやりましょう。
肥料は必要なく、むしろ生育が悪くなる場合があるそうです。虫に関しては前述の通り与える必要はないです。
ちょっと重要になるのが、冬の間
ハエトリソウの生育期間は春と秋ですが、冬も同じくらい重要です。
冬の間は休眠し、春の為のエネルギーを温存しています。なので中途半端に暖かいと完全に休眠出来ず、半端にエネルギーを消耗してしまい春の成長でスタートダッシュが遅れてしまいます。
5℃程度を目安に管理し、しっかりと休眠させてあげる必要がありますね。
そして植え替えを休眠期に行います。
常に湿った状態にしているので、用土が傷みやすくなっています。これは成育に良くないので、1~2年に一度植え替えなければなりません。
休眠期に行うのは、この時期なら多少傷んでも株へのダメージが少なくなるからです。
まとめると、
- 水は切らさず、肥料は要らない
- 春と秋は日当たり風通し良く、真夏には弱いので注意
- 冬はしっかりと休眠させる
こんな感じですね。
気を付ける部分はありますが、そこまで厳重な管理が必要という訳ではないので、ある程度管理できるならば育てるのは難しくなさそうです。
終わりにと感想
色々と調べて分かりやすく纏めてみましたが如何だったでしょうか。
いやー、なんかカサカサしてると思ったら休眠期が近かったからなんですね、多分。
葉っぱが枯れてしまっても地下の球根から新しく生えてくるみたいなので、少し心配ですけど見守ってみます。
この後しっかり休眠期に入ったら、植え替えもチャレンジして大きな株に育ててみたいです。
チーズみたいな蛋白質を好むみたいなので、元気になったらちょこっとあげてみるのも楽しそうですね。
かなり独特な特徴をもつハエトリソウですが、詳しく知るほど魅力が出てくる不思議があります。
0.5秒で閉じるとか、2回で閉じる為の仕組みとか。
それに閉じた後どうやって栄養にしてるんだろうと思っていましたが、葉っぱから消化液を出しているのは驚きですよね。ホントに消化してたんだって。
あ、ちなみにハエトリソウを購入したのは面白そうだからっていうのと、多年草だからですね。多年草なのは超大事。
あともう一つ食虫植物を育てているのですが、そちらは次の記事にしようと思います。
別個にした方が後で自分で見直すのに楽なので。
では今回はこんなところで。
ありがとうございました。
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投稿:2019年11月3日
改稿:2019年11月7日