冬といったらコタツにミカン! ・・・・・・なんでミカンって剥いて食べやすいんだろう?
おはようございます、ミカンの白い筋は気にしない霧涼アリカです。
冬ですね。寒いです。
そういう時はコタツに入ってミカンを食べるのが幸せですが・・・・・・食べているときにふと思いました。
なんでミカンってこんなに簡単に食べられるんだろう。
考えてみてください。普通、果物って丸ごと食べるやつ以外は皮を剥いて食べますよね。リンゴとか、メロンとか。
いちいち包丁で剥いてって作業が面倒なのですが、その点ミカンは超簡単。ささっと手で剥いて食べられます。
・・・・・・あまりにも食べやすすぎる。人間に食べて下さいって言ってるようなもんです。
そんな何となくな疑問が生まれたので、今回はミカンについての記事です。
先に言っておくと、結構調べましたが皮が剥きやすい理由は謎でした。
代わりに、何となくの推察は出来たので、宜しければ最後までお付き合い下さい。
冬といったらコタツにミカン! ・・・・・・なんでミカンって剥いて食べやすいんだろう?
ミカンの歴史
そもそも、普通にスーパーで買って食べてますけどミカンって何なんでしょう。
元々の原産地を辿りますと、約3000万年前のインドやタイ、ミャンマー周辺とされるようです。
栽培に関しては、4000年前の中国に栽培の詳細が書かれたものがあるので、物凄く古い果物だと分かりますね。
日本では500年程前にはミカンの苗木を持ち帰ったという記述があるようです。
江戸(東京)でミカンが大成功したのは、1685年頃に紀伊国屋支左衛門という方の功績。
紀州から江戸へ嵐の中を航海し、ミカン不足だった江戸へ売りに行ったことで大繁盛。そうして『有田みかん』は美味しいと有名なった、という話があるとか。
史実ではないという説もありますが、どうなんでしょう。
今私たちが『ミカン』と認識している物は『温州みかん』で、昔は『紀州ミカン』が一般的でした。
何故かと言うと、温州みかんは種がないからです。種無しは縁起が悪いとされて、種のある紀州みかんのほうが喜ばれたんですね。
しかし時代は流れ、種の無いほうが食べやすいってことで温州みかんの栽培が拡大し、今ではミカン=温州みかんとなっています。
温州みかんは突然変異で種がなくなったそうですから、植物的にはアウトですが人間的にはとても嬉しい変化ですね。
ミカンが食べやすい理由
前述の『種が無いから食べやすい』というのも一つの理由ですね。スイカみたいに種を気にしたり、リンゴのように芯を取り除く必要がありません。
手だけでするっと食べられるのが楽です。
しかし、なんで手でするっと食べられるのでしょう。
そういう風な種類を選別して育ててきたから、というのは別にして、植物の果実として考えてみようと思います。
調べても情報が出てこなかったので、根拠あやふやで書きます。
どうでもいい方は読み飛ばして下さい。
植物的に考えれば、果実というのは動物に食べてもらって種子を遠くへ運んでもらうための物です。
鳥が食べたり、サルが食べたりして、消化されなかった種が排泄されるわけですね。
その果物を育てる環境から見てみると、大雑把に『北は皮が薄く南は皮が厚い』といえると思います。南国のフルーツって皮がぶ厚いものが多いですから。
温暖な地域は、生物の宝庫です。動物は勿論、昆虫も大勢います。
植物の受粉には昆虫の力が必要な場合がありますが、種子を運ぶという目的ではどうでしょうか。
・・・・・・運べませんよね、種。サイズ的に。
となれば、虫に食べられず動物に食べて欲しいと考えられます。
なので皮を厚くして虫から保護し、動物が食べる専用にしたーーというのが一つの説。
2つ目は、動物が食べやすく進化した。
バナナってあるじゃないですか、なんかもう『こうやって剥いて食べてね』と見るからに教えてくれるアイツです。
動物が食べるにしても、味は美味しくても食べにくかったら問題外。
なら食べやすくすれば良いじゃん! ってことで皮を取りやすくして食べやすくなるよう進化していった説。
そんな感じで、『生育の環境』『食べる動物の差』によって変化した内の1つが、偶然にも人間が食べやすいミカンだったんじゃないかなぁ、と思います。
もしかしたら、何か違っていれば『ドリアンがとても剥きやく食べやすい果物』だったかもしれないし、『リンゴの皮が分厚すぎて食べる気になれない』なんて事が起きたかもしれませんね。
ミカンだから食べやすいのではなく、食べやすかったから流行した、というのが一番的を射ているのではないでしょうか。
どうしてコタツにミカンなのか
コタツにミカンは日本人の常識、といえるようなものです。
・・・・・・そもそもなんでこの組み合わせなんでしょう。
習慣的なものなので特にこれといった理由はありませんが、大きく二つの事が関係していると思われます。
一つは旬。
ミカンは秋の終わりから冬が旬の果物ですから、コタツを出して温まる季節と一致しています。
昔はヒーターやエアコンなんてありませんから、コタツで温まるのが一般的。
コタツは使っている間は動けない。その場で食べられる旬の物――ってことで、食べやすくて美味しいミカンが選ばれたのではないかと。
もう一つは、体が欲しているから。
以前↓の記事を書きまして、『冬季うつ』というものがあるのです。
簡単に言えば、冬になると日照不足が原因で『冬季うつ』になり、眠気や食欲が増してしまう症状が出てしまいます。
食欲の中でも、甘い物を食べたいという欲求が強くなるらしいので、・・・・・・おや、こんな所に冬に甘くて美味しいミカンが・・・・・・。
という流れでミカンを欲してしまい、暖かくて動きたくなくなるコタツとセットで扱われるようになった、のかもしれません。
どっちにしろ『ミカンが美味しい』って理由なので、冬のお供としてコタツと一緒に楽しみましょう。
ミカンの剥き方
みなさんどうやってミカンを剥いてますか?
ヘタから剥くとか、色々と方法はありますが、折角なら楽しみましょう。
みかんのむき方・おもしろ大百科 Vol.2 〜イモムシみかん〜
・・・・・・え、もっと普通に食べたい?
それならちょっと前に話題になった『和歌山むき』というのもありますから、そちらを参考にしてみるのは如何でしょうか。
ネットで話題、ミカンの「有田むき」を 果樹園の社長さんが解説
終わりに
考えてみれば、果物の中でもミカンってトップ3に入るくらい好きかも。
毎年冬になると必ず食べているので、意識することは少ないですが、よく思えば普通に好きな果物ですね。
最近はミカンの購入数が減っているとのことですから、ちょっとずつでも買ってミカン農家さんを応援したいです。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また明日もよろしくお願いします。
投稿:2020年1月5日
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